「痛み」とは?私たちの体が送る大切なサイン
東大阪市、布施駅徒歩2分の医療法人 寺村医院です。今回は、「痛み」について投稿します。
「痛み」は誰もが経験する身近な症状です。当院を受診される患者様のほとんどが体のどこかが痛くて受診されていると思います。
腰が痛い、肩が痛い、膝が痛い――。日常生活の中で痛みを感じる場面は少なくありません。
しかし、痛みは単なる「嫌な感覚」ではありません。実は、私たちの体を守るための大切な警告システムなのです。
痛みの役割
例えば、熱い鍋に触れたとき、私たちは瞬間的に手を引っ込めます。
これは痛みを感じることで、「これ以上触れると危険だ」という情報が脳に伝わるからです。
もし痛みを感じなければ、やけどやケガが悪化してしまうかもしれません。
つまり、痛みは体を守るために必要な防御反応なのです。
痛みはどのように感じるのか
痛みは、体のどこかで組織が傷ついたり、炎症が起こったりすると発生します。
その情報は神経を通って脳へ送られ、脳が「痛い」と認識します。
興味深いことに、実際に痛みを感じているのは患部ではなく脳です。
そのため、同じケガをしても人によって痛みの感じ方が異なることがあります。
痛みの種類について
ひとくちに「痛み」といっても、その原因や発生する仕組みによっていくつかの種類に分けられます。痛みの種類を理解することは、適切な治療やセルフケアにつながります。
① 侵害受容性疼痛(しんがいじゅようせいとうつう)
侵害受容性疼痛は、けがや炎症などによって身体の組織が傷ついたときに起こる痛みです。私たちの身体には危険を察知するセンサー(侵害受容器)があり、そのセンサーが刺激されることで痛みを感じます。
例えば、
- 転んでできた擦り傷や打撲
- 骨折
- 捻挫
- 関節炎
- 術後の傷の痛み
などがこれにあたります。
「ズキズキする」「ジンジンする」と表現されることが多く、原因が比較的わかりやすいのが特徴です。身体を守るための警告サインともいえる痛みです。
② 神経障害性疼痛(しんけいしょうがいせいとうつう)
神経障害性疼痛は、痛みを伝える神経そのものが傷ついたり、正常に働かなくなったりすることで起こります。
例えば、
- 帯状疱疹後神経痛
- 糖尿病による神経障害
- 椎間板ヘルニアによる神経圧迫
- 脳卒中後の痛み
などが代表的です。
「ビリビリする」「ピリピリする」「電気が走るような痛み」と表現されることが多く、軽く触れただけでも強い痛みを感じることがあります。一般的な痛み止めが効きにくい場合もあり、神経障害性疼痛に適した治療が必要になります。
③ 心因性疼痛(しんいんせいとうつう)
心因性疼痛は、ストレスや不安、抑うつ、人間関係の悩みなどの心理的・社会的な要因が大きく関与している痛みです。
「検査では異常が見つからないのに痛みが続く」というケースもありますが、決して気のせいや仮病ではありません。強いストレスが続くことで脳や神経の働きに影響が生じ、実際に痛みとして感じられるのです。
例えば、
- 強いストレスを抱えた後に続く頭痛
- 原因がはっきりしない慢性的な腰痛
- 心理的負担とともに悪化する身体の痛み
などがみられます。
治療では身体だけでなく、生活環境や心理面へのアプローチも大切になります。
痛みは一つの原因だけとは限らない
実際には、これらの痛みが単独で起こるとは限りません。
例えば慢性的な腰痛では、
- 筋肉や関節の炎症による「侵害受容性疼痛」
- 神経の圧迫による「神経障害性疼痛」
- 痛みへの不安やストレスによる「心因性疼痛」
が複雑に絡み合っていることもあります。
そのため、「どんな痛みなのか」「どのような特徴があるのか」を正しく評価し、それぞれに合った治療やケアを行うことが重要です。

当院では、それぞれの痛みに対して的確な診断や治療を行えるよう最新の検査機器、治療法、オーダーメイドのリハビリテーションを兼ね備えています。
「こんな軽い症状で受診していいのか」と思われている患者様、ぜひお気軽に当院を受診されてください。
誠心誠意診察と治療をさせていただきます。スタッフ一同お待ちしております。
院長
